岡田 和悟(第1期)

近 況 報 告

大田シルバークリニック 院長
岡田 和悟(第1期)

岡田 和悟(第1期)

 島根大学医学部同窓会の皆様ご無沙汰しております。1期生の岡田和悟です。
 久しぶりに同窓会誌「萌雲」への寄稿を依頼されました。大学卒業後の経過を振り返ってみますと、1982年に当時の島根医科大学医学部を卒業し、第三内科学に入局(益田日赤の木谷院長など7人もの同時入局)、内科・神経内科医として、大学での1年目研修、2年目は東京都老人総合研究所・丸亀の麻田総合病院で研修し大学へ復帰、その後益田赤十字病院、大学勤務、津和野共存病院、再度の大学勤務を経て、1999年大田市立病院に赴任し約15年勤務いたしました。60歳を前に今後どうするかの選択の機会があり、市井の町医者・神経内科医の道を選んで、もうすぐ10年になります。普段の生活は、感染症や生活習慣病・パーキンソン病や認知症などの神経内科疾患の外来診療と訪問診療(時々看取りあり)ですが、スタッフにも恵まれ、公務員ならば定年退職の年齢になっても何とか毎日を過ごしている状況です。また小さなクリニックですが、医学生・研修医の方々が地域医療を体験する場として、毎年10人弱の学生・研修医の実習・研修があり、当方もリフレッシュさせられます。
 この40年で島根大学医学部との関わりは、医師として育てていただいた場所であり、また関連病院として多くの先生方と関わってきましたが、現在では息子夫婦が大学でお世話になっており、親子2代に渡る母校かつ職場の関係になりました。現在の島根大学医学部においては、人間味あふれる鬼形医学部長並びに昨年4月より病院長に就任された椎名病院長のご指導のもと、地域医療と先端医療が調和する大学病院を目指して、人材の確保や施設・設備などが益々充実している様子で頼もしく感じます。また昨年秋にグランドオープンした地元の大田市立病院には、患者さんの紹介・逆紹介や画像診断などの点で日々お世話になっております。大田市立病院には、同級生である西尾祐二院長はじめ、島根大学の卒業生が多数在籍しておられ、時々意見交換できるのが楽しみです。
 さて最近の医師会の様子から、ここ数年高齢の開業医の先生方が次々と閉院・廃業され、地元医師会では今後の地域医療の支え手が足りなくなることが危惧されています。高齢化・人口減少に悩む地域に共通の課題かもしれませんが、島根県西部の石見地区では特に目立つ様です。勤務医の先生方で開業に興味のある方がおられましたらご相談ください。
 最後になりましたが、卒業後早くも40年目となり、コロナの流行状況次第ではありますが、秋の大学祭(最近では、ホームカミングデー)に合わせて、同期生が集えると良いですね。

 

 

 

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