鈴木 友彰(第16期)
近 況 報 告
滋賀医科大学外科学講座(心臓血管・呼吸器外科)教授
鈴木 友彰 (第16 期)
平成9年(1997年)卒業、16期、陸上部、三重県鈴鹿市出身の鈴木です。現在は滋賀医大で心臓外科医をしております。同窓会誌への近況報告のご依頼をいただきました。何を書こうかいろいろ迷いましたが、やはり、近況を報告します。
琵琶湖のほとり滋賀県の草津市に住んでいます。3人の子供は巣立っていき、現在3階建ての自宅に夫婦二人で生活しています。長男23歳はハンガリーで学生、長女21歳は京都で学生、次女19歳は高知で学生をしています。なので今、自宅のローンに加え3軒分の家賃を払っています。現在の妻は一人目の妻で、高校の2年2組のクラスメートでした。
近況は以上になります。
おじさんの近況を書いても何も面白くないことに気が付きましたので話題を変えます。
島根大学医学部の卒業生は現在40期まででしょうか。単純に計算して4,000人弱が全国に散らばっているはずです。「島根は新規医大だからまだ4,000人か」と思うかもしれません。しかし、ここにはトリックがあります。現役世代が4,000人いる大学は全国でほぼトップなのです。島根大学が現役世代数ほぼトップなのです。?……「鈴木は何を言っているんだ?」。説明します、実は、全国どの大学も現役世代はせいぜい4,000人なのです。なぜなら、25歳で卒業し、40年経過し65歳で定年です。40年で現役数は定常状態になるのです。島根大学出身の現役医師数は、有名名門大学に追いついているのです。40期生が卒業したということはそういうことなのです。納得できましたか?
そういうことで、もはや現役医師数ではどの大学にも負けない島根大学となりました。時間が経過し、歴史が作られ、島根出身者もそこそこ活躍しているのではないでしょうか。ちなみに滋賀医大には島根出身教授が2人います。私ともう一人は解剖学の宇田川先生です。国公立大学で2席あるのはまれではないでしょうか。さらに、同期の16期で教授職に就いているのは、たしか…、5~6人います。合ってますかね?正しくは何人ですか、今? 他、開業して地域に貢献している方、大きな病院で要職についている方、行政や企業やメディアで活躍している方、などたくさんいるのではないでしょうか。要するに何が言いたいかというと、島根出身者でもっとネットワークを作り、何かしら助け合ったり、生み出したり、社会的に有意義なことができるのではないか、ということ
です。結束をもう少し大切にし、島根出身であることを誇れるような何かを作り出していく段階にきているのではないかということです。
これを読んでいるみなさんは、貴重な青春時代を出雲で過ごしてしまい、せまい塩冶町内をうごめき、ハラトクスーパーで食品を買い、出雲(高等)自動車学校で免許をとり、日御碕で焼きイカを食べ、宍道湖を一周ドライブし、島根ワイナリーで試飲をし、井上書店で医学書を買い、あの長い廊下を歩いてポリクリ実習に行ったことがあるかけがえのない仲間です。これだけのことを共有している仲間が4,000人いるのです。何度も言いますが他大学の現役医師数と変わらないのです。全国で頑張っている“しまね先輩”の分布が分かれば、学生や研修医が進路を決めるときに役立つのではないかと考えます。「あんなところに先輩がいたんだ」と初めて知ったことが、教授になってたくさんありました。
提案です。
こればかりは同窓会さまの情報におすがりするしかありません。全国の先輩リストを資料として公開してもらえないでしょうか? “しまね先輩分布図”を後輩が見ることができる形で発行してもらえないでしょうか? 「鈴木、なかなかいいことを言うじゃないか」的な感じになっているかもしれませんが、本心は、その資料を見て当心臓血管外科教室に島根大学卒業生が入ってきてくれないかな、という邪な考えです。